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2010年10月12日

平成21年度「電子黒板の活用により得られる学習効果等に関する調査研究」報告書

平成21年度「電子黒板の活用により得られる学習効果

文科省より委託を受けた(株)内田洋行によってまとめられた資料です。
かなり細かく分析されていますので、すべてに目を通して理解するには時間がかかりますが、自分が注目した部分は以下のところです。

1.初めて電子黒板を活用した授業を実施した教員の評価
①「電子黒板は、授業の中で使いやすいと思うか。」という設問に対しては 88.4%、
②「電子黒板に文字を書き易いと思うか。」については 98.0%で、
③「電子黒板を教室で利用するための準備は、それほど負担ではないか。」については 90.2%、
④「電子黒板のシステムを立ち上げるのは、それほど負担ではないか。」については 92.2%、
⑤「電子黒板を利用するための教材等の準備は、それほど負担ではないか。」については 82.4%、
⑥「授業終了後に電子黒板等を片付けるのは、それほど負担ではないか。」については 93.1%であった。
従って、授業前に設定が必要ない一体型電子黒板を使うことに対する教員の負担感は小さいことが分かった。

このデータで驚いたのは、自分が想像していた以上に、先生方は電子黒板に対して肯定的なイメージをもっている、ということでした。
電子黒板の普及に関して一番大切なことは、実際に使用される先生方が使いこなせるかどうか、ということだと思いますので、心強い結果ですね。

2010年9月29日

【ニュース】「元気な日本復活特別枠」に関する文部科学省の取組

「元気な日本復活特別枠」に関する文部科学省の取組

文部科学省が、内閣官房実施の「元気な日本復活特別枠」(要するに追加予算ですね)の獲得に向けて、取り組みを開始しています。

電子黒板、デジタル教科書に関連した分野については、20億円の要望が出されています。

ちなみに、「熟議カケアイ」という文科省内のページで、これらの要望についてのコメントをすることが可能です。
ここでのコメント数やコメント内容も、予算配分を検討する際の参考にされるようなので、興味のある方はぜひ建設的な意見を投稿してください。

2010年8月30日

【ニュース】「教育の情報化ビジョン(骨子)」の公表について

「教育の情報化ビジョン(骨子)」の公表について

文科省のHPで、「教育の情報化ビジョン(骨子)」が発表になりました。
これは、「学校教育の情報化に関する懇談会」で議論されてきた内容をまとめた上で、今後策定予定の「教育の情報化ビジョン」の原案となるものです。

内容は多岐にわたっていますが、参考資料1の「教育の情報化ビジョン(骨子)のポイント」が図解されていて理解しやすい内容になっています。

個人的に気になった部分としては、以下の部分です。

・新しい学習指導要領について触れられている(デジタル教科書に対応した学習指導要領)
・教材について、「指導者用デジタル教科書」「学習者用デジタル教科書」「デジタル教材」という3つの概念に分割された
・「短期(2010~2011)」「中期(2012~2014)」「長期(2015~2020)」という、導入に向けての具体的な行程表が公表された

さまざまな問題はあると思いますが、骨子が発表になったことでまた一歩、教育の情報化に向けて前進したと思います。

2010年7月28日

教育の情報化に関する懇談会(第8回)を傍聴してきました

本日13:00より如水会館で行われた「教育の情報化に関する懇談会(第8回)」を傍聴してきました。
この懇談会では、今年度中に「教育の情報化ビジョン」を策定することを目指して取り組みが行われています。
今回は、策定に向けてのたたき台となる骨子をめぐり、多岐にわたり議論が行われました。
資料は後日文科省のHPで公表されると思いますので、興味のある方は閲覧してみてください。

「21世紀にふさわしい教育とは」という問いは、非常に多くの範囲を含んでいて、簡単に結論が出るものではないと思いますが、要点をまとめると、世界規模で進行している「情報化」と「グローバル化」にどう対応するか、ということになるのではないでしょうか。

いずれにせよ、21世紀をになう一人一人の生徒が、どのような教育を受ければ幸せな人生を歩んでいくことができるのか、という観点から議論が行われ、結論が出ることを願ってやみません。

2010年6月23日

教育の情報化に関する懇談会(第6回)を傍聴してきました

昨日、文科省の主導で開催されている「教育の情報化に関する懇談会」の第6回目が行われました。
事前に申請すれば傍聴可能なので、今回は会場に行ってきました。
ちなみに、毎回インターネットでもライブ中継がされています。

内容や資料については、追って文科省のHPで公開されると思いますので、ここでは自分が気になった部分だけを取り上げます。
(追記:公開されました

会場で配布された資料のなかに、参考資料として「平成21年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」(速報値 平成22年3月現在)というものがあり、全国の公立学校を対象にして行った調査結果が詳細に掲載されています。
その中に「電子黒板の整備状況」という項目があり、現在の電子黒板の納入状況が細かく記載されていました。
詳細は以下の通り。


【納入台数】(平成22年3月31日現在)
約56,000台

【タイプ別内訳】
・テレビ一体型:24,000台
・ボード型:11,000台
・ユニット型:21,000台


想像していたよりも納入が進んでいる、というのが正直な感想です。
ちなみに、文科省のデータによれば、平成21年度の全国の公立・私立を含めた小学校・中学校の学級数は約40万なので、そこから類推すると、だいたい10%程度の教室に電子黒板が納入されたと考えていいのではないでしょうか。
学校単位で考えると、おそらく1校につき1台~2台程度は納入された、というのが実態に近い感じがします。
納入数が伸びているとはいえ、まだまだ全生徒が電子黒板で授業を受ける、という形には道のりは遠いですね。