2010年8月31日

【ニュース】シャープがテレビ方の電子黒板を発売

シャープが電子黒板の発売を開始しました。
http://www.sharp.co.jp/business/school/kokuban/index.html

考えてみれば、液晶テレビの国内シェアNo.1のシャープが、これまでテレビ型の電子黒板に参入していなかったことのほうが不思議です。
ホームページでは詳細仕様がうたわれていないため、近いうちにどこかで実物にふれて、確認してみたいと思います。

【コラム】「デジタル教科書」で、日本の教育は大きく飛躍する - 眞子裕介

「デジタル教科書」で、日本の教育は大きく飛躍する - 眞子裕介

この方の意見に、基本的に賛成です。
とくに問題集の部分では、記事にある通り、デジタル化されると記録として保存できるので、客観的なデータとして、先生にも生徒にもいろいろと活用できそうです。

ただインターネットに関しては、確かに遊んでしまう可能性もありますが、使える環境のほうがいいと思います。
ネットを通じてさまざまな情報に触れることができますし、twitterなどのソーシャルネットワークにつながることで、教室内だけでなく、極端な話、全世界の人間と学びを共有できるようになるからです。

Improv Electronics Boogieboard 電子黒板

電子黒板とはまた少しジャンルが違うのですが、「紙よ永遠にさようなら」という挑発的なキャッチコピーがついていて、ちょっと欲しいな、と思っています。

Improv Electronics Boogieboard 電子黒板

【ニュース】iPadを使ったインタラクティブ電子教科書のInkling、Sequoiaなどから資金調達

iPadを使ったインタラクティブ電子教科書のInkling、Sequoiaなどから資金調達

アメリカではいよいよデジタル教科書として、教科書のipad化が始まりましたね。
やっぱりアプリを購入する形になるのでしょうか?
今後の動きに注目していきたいと思います。

日本のデジタル教科書が米国のIT企業頼みでいいのか?【岸博幸コラム】

日本のデジタル教科書が米国のIT企業頼みでいいのか?【岸博幸コラム】

たしかにアップルとマイクロソフトは、教育分野への進出をかなり具体的な目標を設定して取り組んでいる感じがします。
しかし、単純に日本の教育がアメリカのIT企業に支配されてしまうというのは、少し乱暴な議論ではないでしょうか。
例えば、ipadはアップルが正式に認定していないアプリは使用できない仕組になっていますが、将来日本に導入されるデジタル教科書端末が、すべてipadになるということは間違いなくあり得ないと思います。
デジタル教材については、おそらく現在の教科書検定と同様な手順で、国レベルでのチェックを行った上で、端末の種類に左右されないように、教育クラウドとしてインターネットにアクセスして見る形になると想像しています。
そのような形であれば、端末が外国製であることは問題ではなく、肝心の中身については、当然ですが日本独自のものが実現できると思います。

【ニュース】iPad用電子教科書『CourseSmart』

iPad用電子教科書『CourseSmart』

アメリカのCourseSmart社が、ipad用の電子教科書アプリを発表しました。
動画を見ただけでは全容がわかりませんが、これからのデジタル教科書がどのようなものになるのか、かなり具体的なイメージができる物でした。

2010年8月30日

【ニュース】「教育の情報化ビジョン(骨子)」の公表について

「教育の情報化ビジョン(骨子)」の公表について

文科省のHPで、「教育の情報化ビジョン(骨子)」が発表になりました。
これは、「学校教育の情報化に関する懇談会」で議論されてきた内容をまとめた上で、今後策定予定の「教育の情報化ビジョン」の原案となるものです。

内容は多岐にわたっていますが、参考資料1の「教育の情報化ビジョン(骨子)のポイント」が図解されていて理解しやすい内容になっています。

個人的に気になった部分としては、以下の部分です。

・新しい学習指導要領について触れられている(デジタル教科書に対応した学習指導要領)
・教材について、「指導者用デジタル教科書」「学習者用デジタル教科書」「デジタル教材」という3つの概念に分割された
・「短期(2010~2011)」「中期(2012~2014)」「長期(2015~2020)」という、導入に向けての具体的な行程表が公表された

さまざまな問題はあると思いますが、骨子が発表になったことでまた一歩、教育の情報化に向けて前進したと思います。

2010年8月21日

【コラム】「電子教科書」巡りホットな論争 子どもの人格形成ゆがめるか

「電子教科書」巡りホットな論争 子どもの人格形成ゆがめるか

個人的には電子教科書を使用したからといって、子どもの人格が歪むとは思えません。
デジタルデータで学ぶことと、個人の人格が歪んでしまうことに、明確な相関関係があるとは考えられません。
そのような議論は、コンピューターにアレルギーがある一部の方の感情的な議論ではないでしょうか。
要は情報を得る媒体が、単純に「紙」から「デジタルデータ」に変化する、というだけの問題だと思います。

実際に生徒一人ひとりが電子教科書で学ぶ環境になれば、知識を伝えるという意味での「先生」や「学校」は存在意義を失うでしょう。単に知識を得るだけなら、ネットで検索すれば簡単に答えが見つかるからです。
では、電子教科書を使用すれば、先生や学校は必要ないのか、というと、そんなことはありません。
「人間は人間によってしか磨かれない」という意味の言葉がありますが、先生と生徒という関係を通じて、また、同じ年代の人間との学校での集団生活を通して、人間同士のコミュニケーションを学ぶ場として、ますます重要になると思います。

「知識」と「人格」はまったく別次元で語られるべきものではないでしょうか?

2010年8月7日

【ニュース】「フューチャースクール推進事業」の実証研究に係る請負先と実証校の決定

「フューチャースクール推進事業」の実証研究に係る請負先と実証校の決定

いよいよ電子黒板とデジタル教科書を使った実証実験を行う学校が決定しました。
それぞれの地域(北海道・東北・北陸・信越・関東・中国・近畿・東海・四国・九州)の代表校10校で実施されます。
事業を請け負う会社は、東日本の5校が「エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ」に、西日本の5校が「富士通総研」に、それぞれ決定しました。

モデルとなる学校の基本的なスタイルとしては、教室に電子黒板が1台、各生徒にデジタル教科書用デバイスが1台づつ配布され、「教育クラウド」と呼ばれるホームページにアクセスして授業を行う形になるようです。

各学校がどのような機材を使用し、具体的にどのような授業展開をするのか、注目していきたいと思います。