2010年9月29日

【ニュース】「元気な日本復活特別枠」に関する文部科学省の取組

「元気な日本復活特別枠」に関する文部科学省の取組

文部科学省が、内閣官房実施の「元気な日本復活特別枠」(要するに追加予算ですね)の獲得に向けて、取り組みを開始しています。

電子黒板、デジタル教科書に関連した分野については、20億円の要望が出されています。

ちなみに、「熟議カケアイ」という文科省内のページで、これらの要望についてのコメントをすることが可能です。
ここでのコメント数やコメント内容も、予算配分を検討する際の参考にされるようなので、興味のある方はぜひ建設的な意見を投稿してください。

【ニュース】タブレット版 BlackBerry PlayBook 発表

タブレット版 BlackBerry PlayBook 発表

ブラックベリーは、日本ではドコモからおもに法人向けに発売されています。あまり使っている人を見かけないので、日本でのシェアはそれほどではないようですが、アメリカではかなりのシェアを持っているそうです。
スペックはかなりいいですね。あとは価格の問題ですが、ipadと同等かそれ以下になるようなら、かなり人気が出るのではないでしょうか。
当然、日本での発売元はドコモになるのでしょうね。
発売は、アメリカが2011年はじめ、その他の地域が2011年の4月以降のようなので、まだもう少し先の話ですね。

2010年9月28日

「LuvPadはこれまでで最も優れたAndroidタブレット」米モバイル情報サイトが絶賛

またまたタブレット端末の情報です。

「LuvPadはこれまでで最も優れたAndroidタブレット」米モバイル情報サイトが絶賛【湯川】

発売元のマウスコンピュータのHP

LuvPadは実は中国製?


日本での発売は9月末、価格は39,800円とのこと。
スペックがちがうので単純には比べられないですが、ipadの最安モデルよりも約1万円ほど安い価格設定は魅力的ですね。
動画を見るかぎりだと、動作もサクサクと軽快のようですし。
実際にさわって、いろいろと確かめてみたいですが、どこかで実物にさわれるところはないのでしょうか?

韓国のPC・ネットリテラシー

韓国のPC・ネットリテラシー

韓国は国全体のICT化がかなり進んでいるんですね。

小学校〜高等学校の成績はデジタル化され政府が一元管理しているので、卒業証明書、成績証明書も電子政府サイトからいつでも取得できる」
すでに韓国では小学校低学年でPCやインターネットを使いこなしており、SNSなどでネットを通じたコミュニケーションは小学校のうちに一通り体験し、ネット使いに馴染んでいるという。もちろん、ネットのフィルタリングや、アダルトサイトへのアクセスを監視する仕組みなども充実していることはいうまでもない。」
(以上、記事から引用)

教育についても、韓国では来年度からデジタル教科書が導入されることが決定しているのですが、このような環境なら、すんなり適応できそうですね。

2010年9月27日

【ニュース】Google TVを搭載したソニーのインターネットテレビがもうすぐ発表

Google TVを搭載したソニーのインターネットテレビがもうすぐ発表

googleとソニーが共同開発している「Google TV」が、10/12に発表になるそうです。
様々な機能があるようですが、基本のコンセプトは「テレビとネットの融合」ということです。
要するに、ipadがテレビの大きさになったもの、というようなイメージでしょうか。

まだ実物を見たわけではないので何とも言えませんが、個人的にはこの「Google TV」のような製品が、将来的には教室の中央に「指導者用デジタル教科書」として設置されることになるのでは、と想像しています。
あとはインチ数をどれだけ大きくできるかが問題ですね。80インチぐらいになると、かなり使いやすくなると思うのですが。

【ニュース】シャープから電子書籍サービス「ガラパゴス」、専用タブレット 2モデル

シャープから電子書籍サービス「ガラパゴス」、専用タブレット 2モデル

シャープの製品紹介ページ

今年は「電子書籍元年」といわれていますが、ついにシャープが電子書籍事業に参入しましたね。
この「ガラパゴス」という端末、おもに「電子書籍リーダー」としての機能が全面に出されていますが、wifiでネットにも接続できるようですので、「デジタル教科書用端末」としても対応できそうです。
サービス開始は今年の12月とまだ少し先ですが、注目していきたいと思います。

2010年9月25日

【ニュース】上海市が電子教科書を5年内に導入

上海、電子教科書を5年内に導入

先日、中国でもipadの発売が始まりましたが、いよいよ中国国内でも電子教科書が採用になるようです。

気になる点としては、
・デジタル教科書用端末にはどのメーカーのものが採用になるのか
・ネット接続はできるのか
というところですね。
 
とくにネット接続は、もし接続可能な場合でも、がっちり検閲がかかるんでしょうね…。
いろいろな意味で注目していきたいと思います。

「第一回ICT教育国際交流会議」に参加してきました

日本教育工学協会(JAET)主催の「第一回ICT教育国際交流会議」が、大手町サンケイプラザで開催されたので、参加してきました。

JAETのHP

内容は以下の通りでした。

<プログラム>
・開会あいさつ
・各国代表によるプレゼンテーション
・パネルディスカッション
・質疑応答

<参加者>
・イギリス Dave Smith氏(ICTコンサルタント)
・インドネシア HAIRUN NISSA MADANI SAMIMAN氏(文部省 中央情報技術局 局長補佐)
・マレーシア Norhayati binti Alias女史(文部省 教育水準調査・保障局 副局長)
・日本 齋藤晴加氏(文部科学省 生涯学習政策局 事務次官)
     山西潤一(日本教育工学協会会長・富山大学教授)
     堀田龍也(日本教育工学協会副会長・玉川大学教授)

各国のプレゼンは約20分程度だったので、基本的な事項の紹介程度でしたが、海外の状況についてはなかなか知る機会がないので、貴重な体験でした。

インドネシアは、学校のICT化について「JARDIKNAS」と「TVE」という二つの取り組みが行われているそうです。またICTの実験校が現在66校なのですが、2014年を目指し215校に拡大していく予定とのこと。

マレーシアは「Vision2020」と題し、2020年を目標として、ICT導入校である「smart school」を現在80校からスタートしているとのこと。

イギリスはICT教育の先進国ですが、既に小学校の全教室に電子黒板(IWB)が導入されているとのこと。

また、各国とも、学校ICTについて評価制度を導入しており、積極的にICT化を進める学校については、追加の補助金がつくなどの優遇措置を行っていることがわかりました。
各国の現状を聞くにつれ、日本は世界の中でもかなり遅れているのでは、という危惧をいだかざるを得ませんでした。
また、国の経済力や文化の違いを越えて、これからの子供たちは全世界の子供たちと競争せざるを得ない時代がもう来ているのだと実感させられました。
近日中にJAPETのHPで各国の資料がUPされる予定ですので、興味のある方はチェックしてみてください。

「New Education Expo」に行ってきました

国内最大級の教育関係の展示会である「New Education Expo」(東京会場)に行ってきました。

New Education ExpoのHPはこちら

New Education Expoに関するニュースはこちら


今回の展示を見て印象に残ったのは、

・デジタル教科書に関するブースの数がかなり増えた
・内田洋行の新しいインタラクティブユニット(eB-S for school)が数か所で見られた
・校務支援のソフトウェア関連のブースの数が増えた

といった感じです。

やはり「デジタル教科書」と「電子黒板」、また「校務支援」については、今後、国の主導で予算がつく可能性が高いので、各メーカーともかなり力を入れている様子でした。

2010年9月23日

田原総一郎著「デジタル教育は日本を滅ぼす」を読んで

田原総一郎著「デジタル教育は日本を滅ぼす」を読了しました。
結論から言ってしまうと、ちょっと視点が偏っているように思いました。

主な論旨としては、

・日本の学校教育は正解のある問題の解き方ばかりを教えているため、コミュニケーション能力や創造力が育たないという欠陥がある
・教科書がデジタル化すると自己完結型で正解が追求できるので、さらにコミュニケーション能力や創造力がなくなってしまう

というものです。

まず、田原氏の主張する日本の教育の構造的な欠陥については、全面的にその通りだと思います。
これまでの日本の教育は、結局、大学受験をいかに突破するか、ということが目的になっているといっても過言ではないでしょう。そのために、いかにすばやく「正解」に到達するか、ということに主眼が置かれてきました。
戦後から高度成長期は、まだそれでもよかったのかもしれません。しかし、現代は、いわゆる一流といわれる大学を出ても就職先がなかったり、上場企業に就職しても倒産リスクがあるのが当たり前の時代です。本当の意味でも「正解」など、だれにも分からない状況の中で生きていくしかありません。当然、求められる能力も違い、「コミュニケーション能力」や「創造力」といった力は、今後ますます重要になっていくと思われます。

問題は、教育のデジタル化が進むと、現在の教育の問題点である「コミュニケーション能力」や「創造力」がさらに悪化するかどうか、という点です。
この点については、むしろ、教育がデジタル化された方が「コミュニケーション能力」や「創造力」が育つと考えます。

田原氏の主張によれば、「デジタル化すると正解の追求がますます自己完結していく」というものですが、デジタル化されようとされまいと、教育のある程度の部分は自己完結であり、その部分のウエイトはあまり変化しないと考えます。
たとえば、「宿題をやる」「予習・復習を行う」「テストに備えて勉強する」といったことは、あくまで個人が取り組むもので、自己完結型です。デジタル教科書になったからといって、これまで勉強していなかった生徒が急に自主的に勉強するとは考えにくいですし、逆に、勉強好きの生徒は、紙の教科書であろうが、興味のある部分を自分で掘り下げていくでしょう。
授業についても、デジタル教科書を使用しても、基本的にはクラス単位で学習していく部分は変わらないと考えられるので、そもそも自己完結的に学ぶ部分は少ないのではないでしょうか。
そう考えると、「デジタル化すると正解の追求がますます自己完結していく」というのは実態のない空論のように思えます。

また、デジタル化の一環として、インターネットに常時接続できる環境が整備されていくのは間違いありません。「もっと勉強をしたい」と思う生徒にとっては、ネット上にある無限ともいえる知識が開かれることになります。リアルではつながれなかった人にも、ネット上では出会うことが可能です。英語ができれば、国境や人種の壁を越えて様々な人の考え方にふれることもできます。
これは、間違いなく「コミュニケーション能力」を高め、「創造力」を養うことになります。

いまだに、「パソコンやネットの普及=人間関係の希薄化」という考え方をする人がいるようですが、むしろ逆でしょう。
自分自身、多数の人と意見交換をしたいのでこのようなブログをやっているのですし、ミクシィやツイッター、フェイスブックといったソーシャル系サービスの普及は、ネット上で他者とのつながりを求めている証拠だともいえます。
田原氏自身もツイッターを使っていらっしゃるはずですが、そのあたりのことはどのようにお考えなのでしょうか。

【ニュース】スリーエスキュー、iPad、TabletPC などの PC 画面の高さ、角度を自由に固定できる-Blutoothシリコン・キーボード付き 「デスクトップ型モバイル・スタンドZ」販売開始

スリーエスキュー、iPad、TabletPC などの PC 画面の高さ、角度を自由に固定できる-Blutoothシリコン・キーボード付き 「デスクトップ型モバイル・スタンドZ」販売開始

実際に授業でipadのような製品を使用することになると、このような関連商品が必要になってくると思います。やっぱり手で持ったり、机に置くだけだと使いづらいですし。
キーボードも画面上の「ソフトウェアキーボード」は入力しづらいので、物理的なキーボードがあったほうがいいと思います。Bluetoothでつながるシリコンキーボードは、汚れや衝撃にも強そうですし、教育向けにはよさそうです。

個人的にipadを使うときに欲しいと思っているので、ネット通販で買ってみようかなと。

【ニュース】内田洋行が最新型の電子黒板を発売

現在、内田洋行主催の「New Education Expo 2010」が行われていますが、開催に合わせて新しい電子黒板が発売になりました。

業界最軽量の電子黒板『eB-S for school』を発売

内田洋行『e-黒板アシスタントV3.0』を新発売

まず、インタラクティブユニット「eB-s for school」ですが、以前のものに比べてさらに小さくなり、デザインも洗練されています。持ち運んで使うという用途にはかなり向いていると思います。
また、「e-黒板アシスタントV3.0」は、操作部分について、かゆいところに手が届くような細かな改良が加えられていて、使いやすくなっています。

New Education Expo 2010で展示されていますので、行かれる方は現物を確認できます。

デジタル教科書の政策のまとめとこれから

デジタル教科書の動向について、以下のサイトが非常にわかりやすく解説されています。

デジタル教科書の政策のまとめとこれから

教育のICT化については、総務省と文科省の両方にまたがっているので、今後も両省の動向に注目していきたいと思います。

2010年9月13日

【ニュース】ipadに続く、タブレット型が続々登場

ipadに続けと、各社からタブレット型の製品が続々と登場しています。

東芝、iPad対抗のAndroidタブレット「FOLIO 100」発表

Samsung、7インチのAndroidタブレット「GALAXY Tab」発表

サムソンについては、韓国が来年度からデジタル教科書を採用するので、それに対応した製品ということでしょうね。
今後も各社から様々な製品が発売になると思いますが、日本ではどの製品が主流になっていくのでしょうか?
タッチパネルの技術自体にはそれほど差があると思えないので、最終的には価格勝負になっていくのでしょうか?
そうなると、アンドロイド端末のほうが有利になりそうですね。

【コラム】教育維新 ICTがもたらす大変革

教育維新 ICTがもたらす大変革

来年度のICTのモデル校について、東日本の5校についてはNTT東日本が受注しました。
そのNTTグループがどのような環境を目指しているのかが、よくまとまっていてわかるようになっています。

【ニュース】全小学校に電子黒板、学習効果実証で採用へ 神奈県大和市

全小学校に電子黒板、学習効果実証で採用へ 神奈県大和市

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/437937/


全小学校の、しかも全教室に電子黒板を導入するのは、全国的に見ても初めてではないでしょうか。

こうなってくると、公立の学校でも自治体の対応によって、かなり差がついてしまう状況が生まれるかもしれません。

【ニュース】薄型テレビが黒板になるアイテム

薄型テレビが黒板になるアイテム
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1283751834602.html
http://www.green-house.co.jp/products/pc/businesstool/presenter/gh-eb/

グリーンハウスから、既存のテレビに取り付けるだけで電子黒板として使えるようになる製品が発売になりました。
既に数社から同様の製品が出ていますが、価格・機能の面でどの程度違うのか、近日中に確認してみたいと思います。

2010年9月6日

ipad購入しました

先日のデジタル教科書教材協議会設立シンポジウムでの、孫社長のスピーチに影響されて、ipadを購入してしまいました。

個人的に欲しいというよりは勉強のために購入したので、あまり期待していなかったのですが、実際に使いはじめてみると手放せなくなっています。もうPCはほとんどいらない感じですね。

さっそく教育分野のアプリをいくつか購入してみました。


「元素図鑑」
とにかく美しい。解説もわかりやすく読んでいて楽しいものです。
こんな教科書だったら、絶対に理科が好きになりますね。

「Solar Walk」
太陽系の星についてアプリ。
惑星についてはもちろん、衛星まで詳細な解説がついています。


やっぱり映像と音声があると、格段に理解度が深まりますね。
おぼろげながら、未来のデジタル教科書のイメージがつかめた気がします。