2010年7月27日

デジタル教科書教材協議会 設立シンポジウム

本日13:30より明治記念館で行われた「デジタル教科書教材協議会 設立シンポジウム」に参加してきました。
式次第は下記の通りでした。

1 開演・ご挨拶
  株式会社三菱総合研究所理事長 元東京大学総長 小宮山宏
  総務大臣 原口一博
  文部科学副大臣 鈴木寛(の予定でしたが、欠席のため代理の方)

2 講演
  「情報化社会におけるデジタル教材のあり方」
    マイクロソフト株式会社代表取締役社長 樋口泰行
  「情報革命と教育変革で実現する日本の成長戦略」
    ソフトバンク株式会社代表取締役社長 孫正義

3 パネルディスカッション
  株式会社三菱総合研究所理事長 元東京大学総長 小宮山宏
  東京芸術大学客員教授 藤原和博
  系統技術大学メディアデザイン研究科教授 中村伊知哉
  ソフトバンク株式会社代表取締役社長 孫正義
  マイクロソフト株式会社執行常務 大井川和彦

※Ustream、ニコニコ生放送でもライブで配信されました。
 アーカイブでも見られます。
 http://www.ustream.tv/recorded/8540903

会場は立ち見をするほど多数の参加者が詰めかけており、プレス関係者だけでも100名近くはきている様子で、注目の高さがうかがえました。

いろいろと刺激的な内容だったのですが、一番インパクトがあったのは、孫社長のデジタルデバイス(ipadを想定したもの)に対する提案です。
現在、民主党の政策で子供手当が月13,000円支給されていますが、そのうちの280円を「デジタル教科書費用」にすることで、デバイス自体を無償配布し、通信費も無料とする、というもの。
これだと、新規に予算を作る必要もなく、実現に向けてかなり前進するのではないでしょうか。

ちなみに、月々280円の支払いは6年間(72カ月払い)とする、とのことなので、1つあたりの総額は20,160円になります。
ipadの原価は低価格モデルで≒2万円と言われていますので、ほぼ原価ですね。
それに、全国各地できちんとインターネットに接続できる環境を構築するにはかなりの費用がかかると思われますが、それでも、数百万人がipadユーザーになればペイする、という読みなのでしょうか。

パネルディスカッションの最後での、孫社長の発言が印象的でした。
「教育に携わる先生方は130万人いると言われていますが、その中の10人は命を捨てよ。命もいらない、名誉も地位も一切いらない、という人が10人立ち上がれば革命はできる」(要旨)
この発言に、孫社長の本気を感じました。

問題は山積していますが、2015年にデジタル教科書を無償配布することにに向けて、大きく動き出したことは間違いありません。

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