●ユニット型
●ボード型
●テレビ型
●タブレット型
以下、それぞれの種類の特徴を検証したいと思います。
【ユニット型】
センサーとなる部分を黒板やホワイトボードに取り付け、プロジェクターで投影した画面を読み取るタイプ。
代表的な製品は、内田洋行の「インタラクティブユニット」などがあげられます。
<特徴>
・軽量で持ち運びしやすい
・設置が簡単
・価格が安い
<こんな環境向け>
・低予算で電子黒板を納入したい
・一括導入はむずかしいので、各教室に移動させて使用したい
【ボード型】
いわゆるホワイトボードのような形状で、プロジェクターで投影した範囲をボード側のセンサーで読み取るタイプ。
代表的な製品として、日本スマートテクノロジーズの「スマートボード」などがあります。
設置方法としては、以下のような形があります。
■キャスターに取り付けて移動式にする
■壁面や黒板に設置して固定する
■レールに取り付けて移動する
<特徴>
・もっともスタンダードな電子黒板の形状
・高性能で機能が豊富
・プロジェクターやその他の機器を含めると価格は高め
<こんな環境向け>
・ある程度予算がある
・電子黒板を使用してレベルの高い授業を行いたい
【テレビ型】
プラズマテレビにセンサーを取り付けたタイプ。
代表的な製品としてはパイオニアの「プラズマ電子情報ボード」など。
ほとんどが専用キャスターを取り付けて使用しています。
<特徴>
・テレビだけなので、移動や設置が簡単
・画面サイズは最大60インチ程度までと少し小さめ
・価格は高め(テレビの価格が下がっているので安くなる可能性あり)
<こんな環境向け>
・一括導入はむずかしいので、各教室に移動させて使用したい
・管理する備品の数を増やしたくない(テレビだけなので管理しやすい)
【タブレット型】
上記3つの大型のものとは違い、それぞれが手元の小さな画面で使用するタイプ。
ワコムの「液晶ペンタブレット」など。
<特徴>
・各自が自分の手元で画面を見られる
・生徒数分の台数が必要となるので、トータルコストは高め
・機器の管理は各自の責任になる
<こんな環境向け>
・電子教科書として使用したい
以上、電子黒板の種類の紹介でした。
では、今後はどのタイプが主流になっていくのでしょうか?
どのタイプにも一長一短ががあるため、おそらく一つのタイプが図抜けてシェアを拡大していくことは当面ないように思います。
ただ、個人的に気になっているのは、【テレビ型】と【タブレット型】です。
【テレビ型】は2011年の地デジ移行の需要のおかげで、テレビ自体の価格が下がり続けているため、かなり導入しやすい価格まで下がっていくと考えられます。
また、現在は60インチが最大ですが、ある程度の需要が見込めれば大型化していく可能性もあります。
また、昨年度のスクールニューディール関連の予算で、とりあえずデジタルテレビだけが納入された学校がたくさんありますが、そのデジタルテレビを電子黒板にできる製品があるので、そちらにも注目しています。
【タブレット型】はもしかすると10年後ぐらいにはもっとも主流になるかもしれません。
今年4月にアメリカでipadが発売になりましたが、アメリカの大学では電子教科書として採用しようという動きがあります。
日本でも、昨年末に総務省が発表したいわゆる「原口ビジョン」のなかに、2015年までにデジタル教科書をすべての小中学生に配備すると明記されており、そのためのガイドラインを作る「デジタル教科書協議会」が、今月発足しました。国が支援して大きな流れになる可能性が高いので、今後の動きに注目です。
参考資料「電子黒板活用ガイド」
※冒頭にもありますが、この資料は協力機関として(株)内田洋行がバックアップしており、同社の製品の事例が数多く挙げられています。
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